七五三の着物選び、何を基準に選べば良いか迷いますよね。
特に色や柄は、子どもの成長を願う大切な要素です。
着物の色や柄には、それぞれに意味が込められていることをご存知でしょうか?
この記事では、七五三着物の色と柄、そしてそれらに込められた意味を、女の子と男の子それぞれについてご紹介します。
年齢による違いや、色の選び方についても触れていきますので、ぜひ着物選びの参考にしてください。
お子様の健やかな成長を願う、素敵な一着選びのお手伝いができれば幸いです。
七五三着物の色が持つ意味を解説
女の子の着物 色と柄の意味
女の子の七五三着物は、華やかで可愛らしいデザインが多く、色や柄には「美しく育ってほしい」「幸せになってほしい」といった願いが込められています。
色は、赤やピンクといった明るい色が好まれる傾向があります。」
赤は魔除けの意味を持ち、ピンクは可愛らしさや優しさを象徴します。
白やクリーム色などの淡い色は、清楚で上品な印象を与えます。
近年では、紫や緑など、より多様な色の着物が選ばれるようになっています。
柄は、花柄が圧倒的に人気です。
桜や梅、牡丹、橘など、それぞれに意味があります。
桜は春の訪れ、新しい始まりを象徴し、梅は寒さに耐えて美しく咲くことから、困難を乗り越える力強さを表します。
牡丹は富貴や繁栄を、橘は長寿や健康を意味します。
その他、手毬、貝桶、熨斗、扇などの吉祥文様も人気です。
手毬は健やかな成長を、貝桶は夫婦円満を、熨斗は縁結びを、扇は発展や繁栄を象徴します。
男の子の着物 色と柄の意味
男の子の七五三着物は、勇壮で力強いデザインが中心で、色や柄には「強くたくましく育ってほしい」 「災いから守ってほしい」といった願いが込められています。
色は、黒や紺などの落ち着いた色が一般的です。
黒は格式の高さを、紺は知性や誠実さを表します。
近年では、緑やグレーなどの色も人気が出てきています。
柄は、兜や鷹、軍配などの勇ましい柄が人気です。
兜は武勇や守護を、鷹は鋭い眼光と力強さを、軍配は決断力やリーダーシップを象徴します。
その他、虎や龍などの動物柄も、力強さを象徴する柄として人気があります。
打出の小槌や宝船などの吉祥文様も、幸せを願う意味で用いられます。
年齢による色の違いと柄の違い
七五三は3歳、5歳、7歳と年齢によって着物のデザインも変化します。
・3歳
女の子は可愛らしい花柄や動物柄の着物が多いです。
男の子は、比較的シンプルなデザインのものが多く、兜や鷹などの柄は控えめなものが選ばれる傾向があります。
どちらの場合も、色使いは比較的明るく、華やかなものが好まれます。
・5歳
男の子は羽織袴を着ることが多く、兜や鷹などの柄がより強調されたデザインになります。
女の子は、より華やかな柄や、より広い範囲に柄が描かれた着物を選びます。
・7歳
女の子は、大人びたデザインの着物が選ばれる傾向があります。
色も、より落ち着いた色合いになることが多くなります。
男の子は、5歳と大きくデザインが変わることはありません。
色の選び方と意味の解釈
着物の色は、伝統的な意味合いと現代的な解釈の両方を考慮して選ぶことが大切です。
・伝統的な意味
赤は魔除け、白は純粋、黒は格式、など、色それぞれに古くから伝わる意味合いがあります。
・現代的な解釈
近年では、個人の好みや、着物のデザインとのバランスなどを考慮して色を選ぶ傾向があります。

代表的な七五三着物の柄と意味
吉祥文様の意味と種類
吉祥文様は、縁起の良い意味を持つ文様です。
・鶴:長寿、健康
・亀甲:長寿、繁栄
・松竹梅:長寿、繁栄、成長
・宝尽くし:様々な幸運
花柄の種類と意味
花柄は、女の子の着物に多く用いられる、華やかな柄です。
・桜:春の訪れ、新しい始まり
・梅:困難を乗り越える力強さ
・牡丹:富貴、繁栄
・橘:長寿、健康
動物柄の種類と意味
動物柄は、男の子の着物に多く用いられる、力強い柄です。
・兜:武勇、守護
・鷹:鋭い眼光、力強さ
・軍配:決断力、リーダーシップ
・虎:勇猛さ
・龍:力強さ、幸運
その他の柄と意味
その他にも、様々な柄が用いられます。
・手毬:健やかな成長
・貝桶:夫婦円満
・熨斗:縁結び
・扇:発展・繁栄
・宝船:富と繁栄

まとめ
七五三の着物選びは、色や柄の意味を理解することで、より深い意味を持つものになります。
この記事で紹介した情報が、お子様の健やかな成長を願う着物選びの参考になれば幸いです。
伝統的な意味合いと現代的な感性を組み合わせ、お子様にとって最高の着物を選んであげてください。
色や柄だけでなく、着心地やサイズなども考慮し、お子様にぴったりの一着を見つけることが大切です。
七五三の素敵な思い出作りに貢献できれば幸いです。